はじめに
全国の皆様こんにちは。
iPadをこよなく愛するぷうやんです。
どれぐらい愛しているかというと…
私のiPad遍歴はこちら
一般的に見て、これほどiPadを買い続けている人はかなり珍しいのではないでしょうか。
そんな私が2024年10月初頭にM4iPad Proを購入し、1ヶ月半ほど使い込んでみてわかったことについてレポートしたいと思います。
なおこの使用レポートは定期的に続けていきたいと思います。
結論
まず初めに結論。
ギリ買って良かった!満足度は65%
です。
性能は高くなった。価格も高くなった。でもできることはほとんど変わらん。
ちなみに購入したモデルは下記の通り。
iPadの種類:iPad Pro
チップ:M4
サイズ:13インチ
通信:Wi-Fiモデル
カラー:シルバー
ストレージ:1TB
メモリ:16GB
ディスプレイのガラス:標準ガラス
購入した理由などは前回の記事で詳しくご紹介しております。良かったら是非!
今回は満足度65%の理由について、現段階での私の評価をつらつらと書き並べたいと思います。
レッツラゴー
良かった理由
それではまずは良かったと思う理由4つをご紹介します。
- Magickeyboardの完成度が高い
- DaVinci resolve for iPad の処理落ちがなくなった
- これを使って何かしたい!という気持ちになる
- デスクトップリモート接続が便利
①Magickeyboardの完成度が高い
Magickeyboardは今回のiPadからモデルチェンジをしました。
相変わらずとんでもなく高価な代物です。
だって新品で59,800円ですよ。※13インチの場合
かなり高価格帯なキーボードでも大体30,000円〜50,000円ですよ。
流石に高過ぎるだろうって思います。
が、個人的には高いだけのことはあるなというか、iPadをPCライクに使おうと思ったら、これ以外の選択肢はかなり絞られてくるんだろうなというくらいにやっぱり使い心地は良いです。
具体的には、次の4点。
①タイピングの心地よさ
②手首に触れるアルミニウムの心地よさ
③トラックパッドの触覚フィードバック(対応アプリのみ)
④充電用のUSB-Cの存在
①タイピングの心地よさ
個人差があるとは思っているものの、モバイルPCのキーボードとしてはかなり上質です。
また、前回のiPadが11インチだったこともあって、物理的に大きくなったのはかなり打ちやすさに直結しています。
この記事もMagic Keyboardで打っています。
ファンクションキーの追加も見逃せないポイントです。個人的には「esc」が嬉しいです。
②手首に触れるアルミニウムの心地よさ
手首に触れるアルミニウムがすごく心地良いです。私は割と手汗をかいてしまうタイプではあると思うんですけれども、そんな時にアルミニウムだとすごくひんやりしていて触り心地が良いです。
③トラックパッドの触覚フィードバックが良い
対応していないアプリももちろんありますが、触覚フィードバックがあるおかげでドラッグしている感覚であったり、動かしている感覚というのが感じられます。
この辺はとてもアップルらしいですね。
高い買い物だと思いますが、こちらは購入して本当に良かったと思います。
④充電用のUSB-Cの存在
こちらは今回に限った話ではないですが、Magic Keyboardはヒンジ部分に充電用のUSB-Cがついています。
これは後の「悪い理由」の中でもお伝えする予定ですが、USB-Cが一つしかないという貧弱なiPadを補完してくれる端子は非常にありがたいなと思います。
②DaVinci resolve for iPad の処理落ちがなくなった
今回iPadを購入した目的の大きな一つに、YouTubeでの動画編集もiPadを使おう!というものがあります。
iPadでの動画編集アプリはたくさん種類がありますが、今個人的にはDaVinci resolve for iPadを使っています。
M2のiPad Proを使っていた時は、若干カクツキや処置落ちがありました。
しかし、M4 iPadにしてからはそういったものがほぼほぼなくなりました。
Fusionも割と使えています。
BlackMagicCloudを活用すれば、どうしてもiPadでは厳しいことはPC版でシームレスに編集を加えることも可能です。
しかしどうしても許せないバグが2つあります。
1つ目が日本語入力のバグです。
これは結構致命的で、日本語入力がうまくいきません。
たまに出るとかではなく、確実に出るのでストレスしか溜まりません。
一応対策としては、「スペースを押してからバックスペースキーを押す」「改行する」を行うと入力できるのですが、とんでもないストレスです。早く修正してほしい。
2つ目は、長押しが副ボタンクリックになるバグです。
これは特にデフォルトページである、カットとカラー以外の、エディットやフュージョンを使うと出るバグです。
これも非常にイライラするバグです。
修正がきてほしいと思いますが、エディットページはまだ機能として実装されていないので、おそらく修正が来る事はしばらくないでしょう。
早くエディットページのフル機能を使えるようになってほしいです。
実際私はこのバグのせいで、DaVinciへの信頼感が揺らいでいます。
DaVinci resolve for iPadのアップデート全履歴を記事にしているくらい信頼している私ですが、あまりのストレスに乗り換えを検討しています。
現在、iPadでの動画編集アプリの項目別比較表を作成しています。
こちらまとまったら公開しますので、興味ある方はチェックをお願いします。
③これを使って何かしたい!という気持ちにさせてくれる(最重要ポイント)
iPadはとても不思議です。
通常、こういったデバイスは目的があって購入する手段に該当するはずです。
例えば、デジタルのイラストを描きたいからiPadを購入する、みたいなものです。
私はというと、かっこいい!なんか未来を感じる!みたいな、iPadを使って成し遂げたいものがあるから購入している!というわけではありません。
しかし、持ってるだけでワクワクしたり、何かしてみようという気にさせてくれる。
それがiPadの魅力だったりします。
現に今、このiPadがあるからこそ、中断していたブログやYouTubeを再開してみよう!という気持ちになって実際それを行なっています。
これはPCにはない、iPadの魔法なのかなと思っています。
そしてiPadの最重要ポイントなのではと思っています。
2025年の目標は、iPadでイラストの勉強をしてみよう!です。
※現状はOnenoteに日々の目標や日記などを書いているくらいしか手書き機能は使えていない…
④デスクトップPCへのリモート接続
私のメインのPCは、WindowsのデスクトップPCです。
最初にBTOで購入して以来、自分でパーツを換装してかなり高性能なPCになっていると思います。
デスクトップPCの詳細は下記の通り。
OS:Windows 11 Home 64ビット 正規版
CPU:Core i9-13900KF
GPU:Geforce RTX4080 16GB
CPUクーラー:MSI MAG Core Liquid 360R V2
マザーボード:AsRock Z790 LiveMixer
ケース:DeepCool CH510
メモリ:Corsair DDR5-5600MHz VENGEANCE 64GB
SSD(1):SSD WD BLUE SN570 1TB (m.2)
SSD(2):Samsung 980 PRO ヒートシンクモデル 2TB
HDD(2):HDD 4TB(4000GB) SATA3 6Gbps
電源ユニット:Silverstone DA850 Gold 850W
この後の「悪い理由」で詳しくお伝えしますが、最適化されていないMicrosoft系のアプリを使う時はこのリモート接続をして行なっています。
使っているのは、「Jumpdesktop」というアプリ。
TeamViewerなどのアプリも使ってみましたが、Jumpdesktopが一番使い勝手良かったです。
買い切りで2,200円というのも魅力的です。
今回はリモート接続に関して詳しく記事にするつもりはないのですが、外出先からPCの電源をつける時は、Swichbotを使ってリモートで物理的に電源ボタンを押しています。
設定も簡単だったのでおすすめ。
Wake On LANという機能を使って起動することも可能らしいのですが設定が複雑そうだし面倒そうだったのでパスしました。
願わくばPasecという最強のリモート接続アプリをiOSでも使えるようになると嬉しいのですが、その未来はなさそうです…。
Parsecが使えれば動画編集も十分可能なくらい高機能・高性能なのですが、、、残念。
※ParsecはWOLも可能です!凄いんだこのアプリは!高いけど
ここまでが買って「良かった理由」になります。
次からは満足度65%の元凶になっている「悪い理由」です。
悪かった理由
ここからは買ってみてここは悪かったなと思っている4点の理由をお伝えします。
①多くの人にとってM4は不要
②PCライクには使えない
③薄くて軽くなったところで…
④未だにUSB-Cが一つしかない
①多くの人にとってM4は不要
今回、Macに先んじてM4チップをiPadに載せたことに対する私の不満は前回の記事でも述べたので割愛しますが、M4は流石にやりすぎです。
完全にオーバースペック。
そんなことより他にやるべきことがたくさんあるだろ!とAppleさんには言いたいです。
まあまあ、そこはそことして…。
M4チップは、基本性能がM2やM3より上がっていることは周知の事実なわけですが、ウリポイントとしては、①AI(Apple Inteligence)と②グラフィック性能 になるかと思います。
しかし、Apple Inteligenceについては、日本語対応はまだ先の話です。
グラフィック性能についても、これを活かせるiPadのアプリが全然ないことに非常に憤りを感じます。
例えば動画編集アプリについても未完成のものばかり。辛い。
Apple的にはゲーム性能を謳っていたりしますが、それならSteamやらせてほしい。
Steamも動かせずに何がPCゲームじゃ!なんてPCゲーマーは思うわけです。
なので、M4チップの恩恵を感じる場面というのは、現段階でほとんどありません。
※唯一、DaVinciで処理落ちがしなくなったというところは評価できますが、これは多くの人にとっては有用な情報ではないと思います。PCでやるもんみんな。
②PCの代替にはならない(仕事メイン機として使えない)
これはもうずっと言われていることですが、iPadはPCの代わりになることはできません。
絶対にできません。
ハードは良いんです。問題はソフト(アプリ)。
これはiPad OSに起因していると思うのですが、とにかくアプリがうんちです。
お絵描きやノート系のアプリは高性能で文句のつけようがないものが揃っていますが、ビジネス系アプリになると話がガラッと変わります。
例えば、MicrosoftのOffice系のアプリ。
PowerPointでいえば、スライドマスタの設定ができないだとか、挿入した表の罫線の幅変えられないだとか、Outlookだとフォントが変えられないとか、そんなこともできないの?というのが散見されます。
もちろん、Microsoftだって、Windows版、Mac版、iOS版、Android版などを開発しているわけですから、iPad版の開発なんて後回しになることは理解できます。
しかし、この仕様ではiPadでOfficeを使おうなんて思えないです。(Microsoft的にはSurface使ってほしいのでしょうね…)
卵が先か鶏が先か、という問題でもあると思います。
iPadを使う人が大多数になれば、Microsoftももっと開発に力を入れてくれるでしょう。
しかし現状Officeを使う目的でiPadを買う人はいない。
これは難しい問題です。
また、iPadにPCの代替を求めるのは間違っていると言われることもありますが、これには明確に否定の立場をとります。
Apple側がそう主張しているのなら理解できますが、AppleはiPadを使ってComputerとは何か?を再定義しようとしているはずです。
例えばiPad Proが出た当初、「市場の90%のモバイルPCより性能が上です」みたいな謳い文句で登場させてましたし、確か10.5インチのiPad Proを出した時の広告では「What’s a computer」と投げかけていました。
これはつまり、iPadを新しいComputerの形として売り出そうとしていることに他ならないでしょう。
iPhoneがガラケーにとって変われたのは、既存のガラケーにできることをほぼできる上で、さらにモバイル端末として未来を示したからだったからだと思います。
つまりiPadが新しいComputerを目指すのであれば、既存のモバイルPCにできることはほぼ全てできた上でないと、爆発的な普及にはつながらないと思うのです。
じゃあどうすればiPadは爆発できるのか。それはもうmacOSを載せることです。
しかしAppleはそれは絶対しないでしょうね。商業的に。だってMacってのがあるんだし。
③薄くて軽くなったところで感…
私は今回、薄くて軽くなったところは特筆すべき改良ではないと捉えています。
これで持ち運びしやすくなったと言っている人には結構疑問符がつきます。
持ち運びのしやすさって、100G軽くなったことで向上するの?と思います。
ポケットに入れられるとか、小さなカバンに入りますとなって初めて言えることでは?なんて意地悪なことを思います。
つまり、13インチという筐体サイズが変わらない以上、軽くなったことは持ち運びのしやすさの劇的な改善につながってはいないというのが私の主張です。
それよりも、バッテリー持ちをよくしてほしいです。
Macのがバッテリー持ちがいいなんてちょっと面白いですよね。
もちろん、薄くて軽くなったことそれ自体を否定はしていません。素晴らしいことだと思います。
ただ、これをものすごいことのように持ち上げるのが違うのではないか?と思っている、というところです。
④いまだにUSB-Cが一つしかないということ
まだiPadはUSB-Cを一つしか搭載していません。
例えば動画編集マシンとして使うにしても、音楽制作マシンとして使うにしても、USB-C一つでいいという人はかなり少ないのではないかと思います。
例えばFinalCutPro iPad版で、外部SSD編集ができるようになりました!とアプデされましたが、そしたらイヤホンどうするの?ってなりませんか?
まさかAirPodsで動画編集、音楽作成しろとでも?と思ってしまいます。
どんなに接続の早いBluetoothでも遅延が発生する以上動画編集では使えませんし、音楽制作でも同じでしょう。
じゃあハブを使ったらいいじゃない!という話ですが、ハブを使ったら板である必要全然ないじゃないと思ってしまうんです。
せめてイヤホンジャック、願わくばUSB-Cをもう一つつけてほしい。
なんなら少し重くなっていいから、是非お願いします。
M4iPad Proはどんな人向けのiPad?
それでは、ここまでを踏まえてこのiPadはどんな人向けのiPadなの?という点について、使用レビューなのに私なりの考えをお伝えします。
①ヘビーイラストレーター
まずはヘビーなイラストレーターさんです。
iPadのApple pecilは、スタイラスペンとしては他の追随を許さないほどに
性能が良いと思います。
既にiPadを使ったイラストで仕事をしている人などは、文句なしで購入してOKと思います!
②iPadを購入することが趣味の領域にきている人
これ、私のことです。
悪口に熱がこもってしまいましたが、私はiPadを愛していますし、
この先もこの気持ちは変わらないでしょう。
「親友なんて悪口10個言えて、それでも付き合えて初めて親友や」なんて言葉を
どこかで聞いたことありますが、まさに私はこの領域にいます。
そうiPadはもはや親友です。
だからこそ、もっとみんなに愛されてほしいし、買ってほしい。
そのためには改善してほしいことがたくさんあります。
あ、ちょっと関係ないこと書いてしまいました。
趣味の領域なら、誰にも文句を言われる筋合いはないですので、
購入しましょう!
はい、とゆうことで、上記2つに該当する方は、購入しても良いと思います。
ちなみに、iPad買うかPC買うかで迷っている人がもしいたら、必ずPC買いましょう。
ここで迷う人は、絶対にiPad買ったら後悔しますよ。
絶対にiPadでなくてはならない理由が、確固たる信念として言語化ができていなければ、現状のiPadでは購入してから後悔します。
結論
満足度65%。1ヶ月使ってみての私の感想です。
私は先ほどでも述べた通り、iPadは趣味の領域にまできていますから、65%です。
性能は高くなった。価格も高くなった。でもできることはほとんど変わらん。
こんな感じでしょうか。
でも、この不完全さの中を試行錯誤して便利に使えるように模索する過程、これを楽しめるのもiPadの魅力かもしれません。
また、iPadを購入していなければ、このようにブログを書いたり、YouTube再開しようという気持ちにするならなかったかも。
それぐらい、私の中ではiPadというものは素晴らしく、それでいて憎らしく、そして愛らしい存在です。
次の記事では、iPadの動画編集アプリの比較になると思います。
それでは!ここまで読んでくださってありがとう!アディオス!